かって横浜を賑わした三人、年齢順に牧利保さん、菅野 功さん、髙梨 潔さん。
皆さんはもう既に他界されてしまいましたがその足跡は横浜は勿論、川崎や信州、北海道、佐渡など、またさらにヨーロッパへと活躍の場を広げていました。
三人ともお酒が大好きで常に周りの人々を笑わせておりましたがもう、三人にお会いすることは叶わなくなりました。しかし、残された作品にはいつでも会うことが可能。これが画家の特権と言ってもいいかもしれません。というわけで懐かしい三人の絵を肴に会話を弾む展覧会が始ります。7月7日(木)より横浜のせんたあ画廊にて開催。
牧 利保「サッポロビール園」 水彩
今回は水彩・素描の作品を展示しますが、本来は三人とも油彩画家である。器用な画家である、風景から静物、人物など多彩な仕事が出来る。
牧 利保さんは北海道、信州が取材のベースであった。3年間のブラジル生活も作家活動に色を添えている。
牧 利保さんは北海道、信州が取材のベースであった。3年間のブラジル生活も作家活動に色を添えている。
菅野 功「柘榴のある静物」 水
北国をおもに取材のベースとしていた。特に北海道、新潟(佐渡ヶ島)信州などの冬の風景を取材し作品としていた。静物では「干し柿」が特徴的で「干し柿のカンノ」と呼ばれるくらい個性的な作品を描いている。
高梨 潔「ポルトヴェネーレ(イタリア)」
歴史のある公募団体「太平洋美術協会」の理事長に就任されて間もなく病に伏し、その後他界されたのでした。横浜や神奈川の水の在る風景を作品にしていたが、後年、ベースをヨーロッパへ移し光と影を特徴とした作品を発表していた。