2010年11月25日木曜日

資生堂アートハウス


掛川市にある資生堂の企業資料館とアートハウスの紹介です。東名インター掛川から数分の距離である。企業資料館は資生堂の歴史と今日までの宣伝ポスター類、商品などが綺麗に展示されている。年代を問わず誰もがリアルタイムに見たであろう懐かしいポスターなどと出会える展示室でもある。


歴代の商品(化粧品など)が展示されているのだが、昔は「絵の具類」も資生堂は製造販売していたのには驚きであった。


ポスターは歴代の全てが展示されていて、懐かしい物も沢山あり正に、お宝の山である。


企業資料館から少し離れたところに資生堂アートハウスがある。資生堂がコレクションした美術品を中心に企画展示しているのである。


ガラス張りの明るい展示室には日本の著名な作家の彫刻が柔らかな光に包まれ常設展示されている。


回廊式になっている展示室は常に外からの柔らかな光が差し込んでいるのが特徴的でもある。


残念ながら企画展をする展示室は撮影が禁止なのでご紹介出来ないが、円い建物の中心が企画展の展示室になっている。

浜松市の秋野不矩美術館、掛川市の資生堂アートハウス、ねむの木美術館など一日かけて巡ることも可能なエリアであろう。

2010年11月23日火曜日

画家・大場再生さん


大場再生さんの個展が始まった。大場さんは独立美術協会会員として画壇で今、最も注目されている画家の一人である。今展は油彩画(150号~6号)と水彩画(8号~10号大)作品が半々の展示となっている。


国立新美術館での今年と昨年の独立展に出品した150号の作品などは広い空間での鑑賞を意識した展示構成となっている。


 今年の独立展の出品作品「花ならべ」150号 油彩


 「朝のガドガン通り(ロンドン)」 S30号 油彩


「川沿いの町(ドイツ・チュービンゲン)」 8号大 水彩・パステルを併用した作品


「ブリュージュの街角」 8号大 水彩作品

2010年11月20日土曜日

ねむの木美術館


掛川市の郊外へ車を進めると突然、道の壁面がタイル貼りの箇所がある、つまりここから「ねむの木村」へ入るんですよと、教えてくれているのだ。子供達の絵を題材にした可愛らしいタイル。そしてこの道を進んで行くと「ねむの木学園」「美術館」「ガラスショップ」「カフェ」「吉行淳之介文学館」などがある。


 これが「ねむの木こども美術館ーどんぐり」である。ユニークな建物だなと思いませんか、そう実はここの設計者はあの秋野不矩美術館、赤瀬川原平のニラハウスや藤森氏の自邸のタンポポハウスなどの建物を設計した藤森照信氏なのである。


正面入り口から一旦、建物の中へ入ってから直進してそのまま外(裏側)へ出ると、展示室への入り口が見えてくる。外壁には子供達が描いた可愛らしい花の絵が描かれている。


一番奥の部屋の展示室が建物の どんぐりの部分にあたる。壁は真っ白で外からの光がより一層、白を柔らかく見せている。その柔らかな光に包まれて子供達の作品が展示されている。素晴らしい演出だ。


奥の部屋に入る手前の展示室。とても障害児が描いた作品とは思えない。色彩の構成と単純なフォルムの ハーモニーが稚拙さを払拭し、質と完成度の高さを提供している。この純粋でひた向きな絵心が感動を与えてくれる一番の要因かもしれない。


手前と奥の展示室の間仕切りの壁面にはこの「ねむの木学園」を創立した女優・宮城まり子氏の肖像写真が展示されている。ちょっと若い頃のかな。それにしてもここまで運営されたきた努力、苦労には頭が下がる思いがする。


先ほどの「ねむの木こども美術館ーどんぐり」よりさらに奥にあるのがこの「ねむの木こども美術館ーねむの木緑の中」。坂 茂氏設計の美術館である。どんぐり館よりも古い建物になる。
掛川市は横浜からだと東名高速道で約2時間30分、インターを出て20分くらいで「ねむの木村」に到着する。