黒田維理(1929~2005)は詩人であり、医者であり絵画のコレクターでもあった。黒田は北園克衛氏のモダニズム詩「VOU」クラブで若手詩人として活躍され、2008年には50年前に出版された詩集「サムシングクール」が復刻版として蘇り、秘かなブームとなっている。
画廊会場には北園克衛氏との書簡が資料として展示されている。書簡の中で、まだ10代の寺山修司の短編を北園克衛氏が酷評している様子を垣間見ることが出来る。
黒田維理は「医師になるより画家になりたかった」とよく言っていた。休みの度に画廊巡りをされていたともいう。
「白」という色彩に魅せられていたようで「白」を基調にした画家たちと、「白」をイメージした詩作品をいくつも世に出している。
画廊会場には黒田維理の感性とそれに裏付けされた確かな眼で選んだコレクションの一部が展示されています。
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