11月22日に長野県東御市の芸術むら公園内にある「梅野記念絵画館・ふれあい館」へ「荘司貴和子展」を見に行ってきました。
初めて聞く作家の名前、またこの作家は誰?と思われるかと思います。ここで少しこの作家の略歴を説明しますと
荘司貴和子、1979年に39歳で腸癌のため亡くなられた日本画家です。東京芸術大学日本画科を卒業、新制作日本画部(後の創画会)への出品。当時、加山又造さんも高評価をしていたという。1971年に荘司準氏と結婚するが、その荘司準の母が荘司福(日本画家)であった。
荘司貴和子が亡くなった翌年(1980年)に芸大の同級生たちで遺作展が開催されて以来、まったく作品を展覧する機会がなく、荘司準氏の丁寧な作品保存が35年後であっても新鮮な作品としてこのように蘇ったようです。
東御市芸術むら公園内にこの美術館があります。
題名・制作年代不詳
「地蔵堂」1974年
「五輪の塔より」1978年
「作品Ⅱ」1977年
「白いかたち」1978年
「作品Ⅰ」1976年
日本のこころが失われていない、また日本画の素材をまったく感じさせない清涼感溢れる作品の数々を充分に堪能しました。
筆者は荘司貴和子さんが亡くなられた翌年に開催された遺作展の図録を25年前に見てから関心はありましたが、このようなかたち実現すると思わなかった。
このように埋もれた作家の展覧会を企画し開催された「梅野記念絵画館」のスタッフの方々の情熱に改めて感謝!素晴らしかった。
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