2010年12月18日土曜日

画家・田中 岑



来年の展覧会の打ち合わせのため、川崎の生田緑地に隣接した山に居住されている田中岑先生を訪ねた。
1921年香川県生まれの89歳の画家である。4月に東京芸大入学も師・海老原喜之助の助言で東京芸大を止め、その年の5月に日本大学芸術学部へ再入学されたのである。1957年第1回安井賞展受賞(洋画壇の芥川賞と言われている)し、一躍画壇の寵児となった。その安井賞展も1997年に第40回展で画壇での役割を終えてしまった。
少年時代に郷里の香川県高松八幡町の絵の具屋で、木村忠太と顔を合わすことが度々あったそうだ。
田中 岑先生の師は海老原喜之助、岡田謙三であり、今は洋画壇、春陽会の重鎮でもある。


緑に囲まれたアトリエは2階にあり、柔らかな陽差しが差し込んでいる快適な空間でもある。「毎日が遊びだよ、今日は何を描こうかな、何を作ろうかな」と目覚めととも考えるのである。アトリエの中には使用済みの空箱などが田中先生に変身されるのを待っているようだ。それはまた実に楽しげな作品となっていくのである。


最近はパステルの作品が多いようだ、アトリエの隅に楽しげなイーゼルを発見!空の箱に着彩したボックス作品がイーゼルと一体化して存在している。イーゼルも作品の一部でもあるかのように。

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